AudieneOneでアドブロック利用者を抽出する訪問者セグメントを作ろう


はじめに

iOS 9のコンテンツブロッカーによって盛り上がったアドブロック論争。アドブロック自体はPCブラウザ用プラグインで昔からできていたことなのですが、さらに普及していくのかもしれません。

アドブロックの仕組みが普及するのはインターネット業界全体の損失につながりかねない話ではあるのですが、その一方でアドブロック利用有無は媒体特性や顧客属性を推定したり、配信対象から除外するための有力な情報にもなりえるものと思われます。

そこで今回はアドブロック利用者をJavaScriptで判定して、弊社DMPのAudienceOne®にセグメント化して格納する仕組みができないかを試してみました。

アドブロック利用者の判定

アドブロック利用者の判定にはBlockAdBlockというアドブロック利用者へのコンテンツブロックに利用されるJavaScriptを利用します。

本来はアドブロック利用者の判定を行ってコンテンツブロック処理を行う「アドブロック利用者へのコンテンツ制限」の用途を想定しているものなのですが、コンテンツブロック以外の処理を差し込むこともできます。

[javascript]
function adBlockNotDetected() { alert(‘AdBlock is not enabled’); }
function adBlockDetected() { alert(‘AdBlock is enabled’); }
if(typeof blockAdBlock === ‘undefined’) { adBlockDetected(); }
else { blockAdBlock.onDetected(adBlockDetected);
blockAdBlock.onNotDetected(adBlockNotDetected);}
[/javascript]

 

 

Aoneへのイベント登録

AudienceOneでは訪問者情報登録のタグを呼び出す際に簡単なパラメータを付与できるため、アドブロック利用者判定の可否に応じて呼び出しパラメータを変更してからAOneタグを呼び出すようにします。

※URLを直接呼び出しているのは模式的な例であり、通常はITM(Intelligent Tag Management)を利用します。

[javascript]
/* アドブロック非利用者として登録 */
function adBlockNotDetected() { callAoneTag(‘&evt=notadblock’) }

/* アドブロック利用者として登録 */
function adBlockDetected() { callAoneTag(‘&evt=adblock’) }

/* AudienceOneへの情報登録 */
function callAoneTag(adblockParam) { Aoneタグ呼び出し(‘http://a.one.impact-ad.jp/dc?oid=xxxxxx&src=URL’ + adblockParam, xxx,xxx) }
[/javascript]

イベント登録作業

AudienceOne上に「イベント」として登録しておくことで呼び出し時に付与したパラメータを取得できるようになります。

イベント登録画面

「adblocker」イベントを登録

イベント登録画面1

まとめ

あとはアドブロック利用時に反応するイベントをセグメント条件に登録すれば、アドブロック利用者を抽出する訪問者セグメントが作成できそうです。全体の訪問者に占めるアドブロック利用者の割合を計測したり、セグメントを切り出す軸に利用することが考えられます。


DACエンジニア採用情報

  関連記事

アドブロッカーに対抗してアドチェッカーを作ってみた

iOS9のSafariでコンテンツブロック機能が登場し、サイト上の広告を非表示にするアドブロックの存在が世に広まりました。 これを機にCrystalを始めとする数々のアドブロッカーアプリが登場しています。 PCブラウザでもAdblock Plusを始め、ブラウザの拡張機能で広告を非表示にして表示速度 …

ES5とES6でアドタグを作ってみた

はじめに アドテク問題(広告表示編)のQ7を元にネイティブ広告を表示するアドタグをES5とES6で作ってみました。 処理の流れ 大きな処理の流れは以下の通り 広告要素取得処理 サーバからタイトル/説明文/画像URLの取得を行う フォーマット処理 取得した要素を表示するページに最適化した形にフォーマッ …

「Ad Tech Power Game」

こんにちは、テクノロジー戦略部の田畑です。 はじめに。 この「アドテクゑびす界」ですが、DAC公式のエンジニアブログです。他の方も色々と技術的なことを書いていますが僕エンジニアでもなんでもありません。コード書けませんし、読めません。 ではなぜそんなやつがここでブログを書いているのか?会社の公式ブログ …

ネイティブ広告と記事広告の違いってなに?!

こんにちは、プラットフォーム・ワンの新卒1年目Yukaです!! ここ数年よく耳にし、さまざまな媒体で目にするネイティブ広告。 しかし、今までの記事広告といったいなにが違うのー?!?!?! ということで調べてみました。 ネイティブ広告(Native Ads) デザイン、内容、フォーマットが、媒体社が編 …

解説、VMAP!

どうも動画といえば僕です。Rhiannonです。 前回、前々回と動画ファイル自体についての記事を書きましたが、今回はVMAPについて解説しようと思います。 VMAPって聞いた事あるけど仕様書が英語だし読むの大変だと思っていた方の理解の一助になれば幸いです。   VMAPとはなんぞや? VM …

【DMP】IDのハッシュってなに

アドテクに関わる方であれば、よく耳にするであろう「ハッシュ」をシンプルに説明してみようと思います。 とはいえ「ハッシュ」は広いので、ここでは「IDのハッシュ」に焦点を当てます。 「ハッシュ/hash(動詞)」はそもそも「細切れにする」というような意味を持ちます。(名詞だと「細切れのもの」) ハッシュ …

Treasure Dataの新機能(Data Tank)をAudienceOneのレポート機能で利用した話

Data Tankとは? Treasure Dataの新機能でTreasure Dataのプラットフォーム上に構築されたデータマートです。 Tableau等のBIツールとの接続を想定されており、AWSでいうところのRedshift的なものだと考えるとわかりやすいかと。 Data TankはPostg …

no image
SafeFrameでリッチ広告をセキュアに実現

アドサーバ(広告配信サーバ)は、通常iframeで広告のクリエイティブを配信している。(JS配信とかに対応しているアドサーバもある) 通常のセキュリティだとiframeの中身(srcで実際に表示されている側)がiframeを操作する事はできない。つまりexpandなどのリッチ広告、特に表示領域を変更 …

Ad Tech Conference~海外アドテク系カンファレンスに行ってきた②~

はい、テクノロジー戦略部の田畑です。 アドテク系イベントに行ってきた②ということで、前回書ききれなかったところを書きます。   ~前回のおさらい~ 1.11月にNYのアドテク系イベント3つに行ってみた。 2.Fraud、Viewability、Programatic Directがキーワー …

Google IMA SDK で動画アプリに広告を入れてみた〜iOS編〜

新卒のjotakaです。 スマホアプリに動画広告を出すためのSDKを導入してみたいと思います。 ここでのSDKはアプリへ簡単に機能追加するためのframeworkやlibraryと言う方がわかりやすいかもしれません。 アプリ開発者が動画広告用のSDKを使用するメリットとして、例えば動画広告の仕様であ …